スマホのノウハウを生かしてサムスンがバイク業界に参入
韓国の大手家電メーカーのサムスン(Samsung)が、今後本格的に参入を予定している分野として「スマートバイク」があります。
サムスンと言えば、日本でもユーザー数の多いAndroidスマホである「Galaxy」が有名ですが、そのスマートホンの製作技術をもとにバイクにスマホの機能を持たせたスマートバイクの一般販売を将来的な目標として掲げています。
まずそもそもとして「スマートバイク」とは何なのかということから簡単に説明をすると、これは簡単に言うとスマートホンと連動して使用できる機能のあるバイクのことです。
「スマートバイク」と呼ばれるものにも大きく自転車タイプのものとオートバイタイプのものがあり、先行して自転車の製品が流通をしてきました。
世界で初のスマートバイクは自転車タイプで、オランダの企業が製作した「Vanmoof(ヴァンムーフ)」というものが有名になりました。
2017年には日本でもポップアップショップが作られており、原宿でブランドショップがオープンするなど、一般向けへの知名度も高まってきているところです。
「ヴァンムーフ」に搭載されている機能として、本体にBluetoothモジュールを内蔵しており、あらかじめ登録したスマホを持った人が近づくことにより自動的に盗難防止システムが解除されるというしくみがあります。
その他にも自動でスマホを充電したり悪路に対応できるようにしたりといった多くの機能があることから、今後都市部でのレンタサイクルとして多く登場してくる可能性が高いと言えます。
一方でのオートバイでのスマートバイクであるサムスンの製品は「BOLiD-E(ボリッド-イー)」という名称ですでに発表されており、現段階ではまだプロトタイプではあるものの今後はスマートライドができるよう研究をしていくとしています。
具体的な機能としては、あらかじめライダーがGalaxyウォッチをスマートデバイスとしてNFCまたはBluetoothでバイク本体と接続をすることにより、ディスプレイ部分に各種の情報が表示されるようになります。
バイクのディスプレイ部分にはサムスンのGalaxyAシリーズを2機搭載をし、運転をする時には現在の位置情報やバイクの走行距離、燃費や電力消費量などが表示されます。
バイクからライダーが離れた時にもバイク本体の位置を確認することができるので、駐車場所の確認や盗難防止など各種の機能を使用することができるわけです。
その他電子バイク関連情報
バイクの電子化は一般向けだけでなくMotoGPなどのレースでも急速に進んでいます。
MotoGPの中のジャンルの一つ「Moto E」という選手権では、電気バイクを使用して走行をするということにもなっています。
電気バイクというとパワー不足という印象もありますが、レースで使用されているモーターは最高速度270km/lと、通常のバイクと変わらないレベルにまで来ています。