純正部品流用のメリット・デメリット

純正部品を流用するとはどういうこと?

純正部品とは、バイクメーカーによってデザイン・製作されたパーツのことです。
メーカー以外の会社が販売するパーツのことを「社外品」と呼びます。
それで、純正部品を流用するとは、バイクメーカーが作ったパーツを本来の車種とは異なるモデルに取り付けて使用することです。
多くの場合、バイクのドレスアップを目的として純正部品の流用が行われます。

純正部品流用のメリット

純正部品は「パーツとしてのクオリティーが高い」というメリットがあります。
特に強度や耐久度に関しては、社外品と比較すると純正部品の方が優れているのです。
そのため、安全性や安定性という観点から、社外品のカスタムパーツよりも純正品を選ぶライダーは少なくありません。

純正部品を流用することで、バイクのデザイン性や統一感が崩れないというのもメリットと言えるでしょう。
純正部品の流用では多くの場合、同じメーカーが作っている他車種のパーツを利用します。
そのため、パーツを装着した後も全体の印象がまとまりやすいのです。

「低コストになることが多い」というのも、純正部品を流用する利点です。
もちろん、パーツのサイズによって値段は大きく変わります。
また、限定モデルの純正パーツになると、プレミアが付いて非常に高額で取引されているというケースも珍しくありません。
とはいえ、一般的なモデルの小型パーツであれば価格は比較的安く、オーダーメイドで作る社外品よりもお得に購入できることもあります。

純正部品流用に伴うデメリット

純正部品を流用する際に注意すべきポイントは「溶接や加工が必要な場合がある」という点です。
パーツを流用するバイクのサイズや規格がドレスアップするバイクとほぼ同じであれば、調整せずにそのまま取り付けられることもあるでしょう。
一方、サイズがかなり異なる場合には、特定の箇所を溶接したり曲げ加工したりしなければなりません。

こうした加工には専門的な技術が必要となるため、メカニックなどへ作業を依頼することになるでしょう。
その結果、パーツそのものは安く手に入ったものの、トータルとしてはかなりの出費になったというケースは珍しくありません。

「パーツを見つけるのに調査が必要」という点もデメリットとして覚えておきましょう。
純正部品には相性があり、どれほどお気に入りのパーツを見つけても、自分のバイクへ必ず取り付けられるとは限りません。
構造上どうしても流用ができないというケースもあるのです。
ですから、純正部品の流用を考えているものの相性を調べる方法が分からないという人は、バイクのデザインやドレスアップに詳しいメカニックなどのサポートを受けるようにしましょう。