ヤマハの新型スクーター2019年モデルの特徴
ヤマハ発動機は2014年より新型スクーターである「Nozza Grande(ノザグランデ)」をベトナム市場で発売をしています。
東南アジア諸国では日本製のバイクが非常に高い人気となっていますが、特にバイクの需要が高いベトナムにおいて発売をするということになりました。
発売以来好調な売れ行きとなっているノザグランデですが、2018年からはハイブリッドタイプにモデルチェンジをして装いも新たに発売されるようになっています。
ベトナムに先行してタイで2018年夏から「GRAND FILANO HYBRID(グランドフィラーノハイブリッド)」という名称で発売していた製品を、12月からは新型「NOZZA GRANDE」として正式にリリースしています。
この「グランドフィラーノハイブリッド」と新型「ノザグランデ」は基本的には同じ車両構造をしたものですが、どの地域で販売をするかによってモデル名を明確に区別し生産も現地工場で行うということが特徴です。
排気量はいずれも125ccの日本でいうところの原付二種となっていて、「BLUE CORE(ブルーコア)」というエンジンを搭載することで走行性能と同時に乗車中の快適性も向上させることに成功しています。
製造そのものはそれぞれアジア各国の現地工場で行っていますが、開発については日本で行われていて実際に発売となるまでには何度もテスト走行が行われたと開発チームは発表しています。
ヤマハ発動機はこれまで数多くの優秀な小型バイクを販売してきましたが、本格的なハイブリッドタイプはこのノザグランデが初めてとなります。
日本の国内市場においてはハイブリッド型のバイクはホンダのPCXのみという状況にありますが、残念ながらヤマハのノザグランデについてはまだ国内正規販売の予定は未定とのことです。
販売国ベトナムのバイク事情
日本のバイクユーザーにとってはどうしてベトナムでのみ販売をするのだろうと不思議に思うかもしれませんが、実際にベトナムの都市部の道路事情を見ればその理由はすぐにわかります。
というのもベトナムでは人々の足としてバイクが最も多く普及しており、出退勤時刻ともなると路上を埋め尽くすかのようにバイクが走行している様子を見ることができます。
アジア地域では日本以外にも中国や韓国でバイクを製造しているものの、実際にベトナム国内で使用されているバイクは圧倒的に日本車が多いのが実情です。
特に小型バイクに強いホンダとヤマハは絶大な人気があり、文字通り新型を発売すれば飛ぶように売れるという背景があります。
現行モデルの評判
販売国はタイやベトナムなどアジア地域ではあるものの、ノザグランデの外観はどちらかと言えば欧州メーカーのバイクに近いスタイリッシュなデザインをしています。
全体的に丸みがつけられたボディは上質感があり、利便性だけでなく満足度の高い乗り物として現地で高い評判を得ています。