2019年に復活する「KATANA」の新カラーの特徴
SUZUKIの「KATANA(カタナ)」と言えば1970年代よりGSシリーズで多くの栄冠を勝ち取ったいわばレジェンドバイクの一つです。
日本でも大人気の車種としてよく知られていますが、実は欧州地域では日本以上に熱狂的なファンのいる大人気のモデルとなっています。
しかし残念なことにバイクを取り巻くさまざまな環境の変化により2000年には一旦生産が中止されており、これまでの十数年の間、主に中古市場で取引をされるバイクとなっていました。
そんなカタナがついに2018年10月2日、ドイツ・ケルンで開催された自動二輪の国際見本市である「インターモト」で新型モデルとして復活することが発表されました。
ベースとなっているのは2000年の生産中止時まで使用されてきた「GSX1100S KATANA」で、こちらを下に各種装備品を現行の先端モデルとして対応させています。
インターモトに出品されたカタナはメタリックグレーとブラックの二色展開のデザインをしていましたが、発表時に正式リリースまでに新色も追加すると言われていました。
そこで2018年11月に新たに発表されたのが「ブラック」という、過去のカタナシリーズでは一度も実現していなかったカラーリングでした。
シルバーデザインの時からエンジンやフレームなどの足回りを中心にしたパーツにブラックは配色されていましたが、今回のブラックはタンクやシート、カバーなどまですべて黒色で統一される形となっています。
過去にブラックのカタナは一般発売こそされて来ませんでしたが、かつてSUZUKIのバイクの製品製造やカスタマイズを行う「ヨシムラジャパン」が2001年に5台限定で販売をしたことがありました。
他にもドラマの撮影用に特別車として存在したことはありましたが、今回ブラックが正式発売することにより文字通り「伝説の一台」が蘇ることになります。
新型カタナのオプション情報
カラーだけでなく、バイク本体のオプションについてもいくつかの点が新しいモデリングをされています。
基本的にはかつてのカタナの面影を消さないようにというデザインコンセプトをしているため外見上大きな変化となるところはあまりないのですが、フロントやテールカウルの赤いストライプや、ロングスクリーンなどがオプションとして取り付けをすることができます。
新型カタナではSUZUKIで初となるスイングアームマウントリアフェンダーを採用していることから、リヤウインカーやナンバープレートホルダーが従来品よりも下側に配置されています。
カタナらしいあの特徴も復活
かつての名車「GSX1100S KATANA」ですが、こちらがGSX750Sとなったときにハンドルがセパレートハンドルからアップハンドルに変更になったということがありました。
このアップハンドルは従来のカタナファンからは非常に評判が悪く、人気が落ちた時期もありました。
新型カタナはそんな人気のセパレートハンドルが復活していることも大きな特徴となっています。