驚きのタミヤのプラモデルの作り込み
タミヤといえば、自動車やバイク、ロボットなど各種模型の大手メーカーです。
ラジコンやミニカー、チョロQが好きという人ならかなりお世話になっているメーカーではないかと思いますが、実はバイク模型についてもかなり精巧な製品を販売しています。
タミヤのオートバイシリーズは1/6および1/12オートバイシリーズが展開しており、さらにコレクターズクラブ・スペシャルや、マスターワークコレクション、ディテールアップといったものが存在しています。
新たな注目の車種が販売されるとそれを精緻に縮尺した模型をリリースしてくれるのですが、2018年5月に新発売となった「ヤマハYZF-R1M」の1/12モデルはその再現度の高さから世界的に大絶賛を受けるほどの人気です。
まずYZF-R1Mという車種についてですが、こちらは2019年にニューモデルが発売決定しているヤマハの代表的なスーパースポーツバイクです。
実はこのプラモデルの発売についてはヤマハ発動機のYZF-R1M開発責任者との共同開発がされており、完全にミニチュアとして再現をするときにはいくつもの苦労があったということをトークイベントで語っています。
YZF-R1Mはこれまでにも模型化されたことがあり、今回発売された製品で2モデルめということになります。
最初に製品化されたのは1998年の初代モデルが発売した時で、今から20年以上も前のことでした。
2018年に新たにプラモデル製品になったきっかけは、YZF-R1Mが初代モデル発売から20周年を迎えることを記念したもので、同時にプラモデル発売からも20年が経過していることを契機としています。
今回のモデルの設計担当者は荒木茂樹さんという方で、本人もバイクに乗り長年にわたりいくつもの名車のモデリングを担当されています。
代表作としてカワサキ・NinjaH2Rや軍用バイクなどがあり、まさに今回のモデルはその集大成とも言えるような作り込みがなされていることがわかります。
モデルを作る時にはとにかくたくさんの写真を撮影するという開発秘話も語られており、実際のバイクをさまざまな角度から見ながら、どこから見ても実物と感じられるようなこだわりを持った部品を作っているのだそうです。
プラモデルを作ると構造が理解できる
完成品の写真を見ると非常に細かく作られていることがわかるタミヤのモデルですが、プラモデルとして購入をしてみると梱包されているのは細かいパーツ類の集合です。
組み立てるときには実際にバイクを組み立てるのと同様に、複数のパーツを一つずつあるべき場所に配置していくことになるため、一つ丁寧に組み立ててみるだけでバイクの内部にどのようなパーツが組み込まれているかということを知ることができます。
上級者になってくるとフロントフォークやディテールアップパーツを金属製にするなど、より本物に近い形に改造できるという楽しみもあります。