ヤマハYZF-R15の概要と特徴
ヤマハYZF-R15は、もともと2000年代に海外で販売されていたスポーツタイプのモデルです。
日本においては海外からの輸入という形で少数販売されていましたが、国内モデルとしての扱いはありませんでした。
その後、2023年のモーターショーにて日本でもこのモデルの販売が始まると発表され、ついに23年10月に発売となったのです。
もともと東南アジアではスポーツ指向のバイクが売れる傾向にあり、その動きに合わせてヤマハは軽量で小排気量のキビキビと動くフルカウルのYZF-R15に力を入れてきました。
2021年にはフルモデルチェンジをすることになり、その流れで日本においても正規販売が始まったという流れです。
ヤマハYZF-R15は軽二輪の区分に入り、高速道路でも通行できるバイクとなります。
それでも軽量なボディー構造ですので、軽やかな走りと俊敏な動きが特徴となっています。
フルカウルの見た目は非常にスポーティーですし、空力性能にも優れていますので、軽量であっても高速走行において安定した走りを実現してくれます。
ライディングポジションは前傾する形となり、角度を付けて設けられているフロントシールドの防風とも合わせて、風を切るような走りができます。
ヤマハYZF-R15のスペックについて
ヤマハYZF-R15のエンジンは水冷式のOHC単気筒で、最高出力は19PS、最大トルクは14N・mを出します。
排気量は155ccとなっていて、原付二種よりわずかに大きい設計で、ホイールベースは1,325mmとスポーティーな構造、マシンを倒してコントロールするのに向いています。
車重は141kgですので、軽量化が図られていてキビキビと動いてくれます。
シート高は815mmで、この排気量クラスのバイクとしては少し高めです。
その分、走り出しの姿勢が安定してしっかりとマシンを体で押さえられる感覚を味わうことができるでしょう。
燃料タンクの容量は11Lあり、エンジンと車重の関係からも燃費効率が良いため、長距離の高速走行も無理なく行えます。
ヤマハYZF-R15のデザインで印象的なのは、LEDのヘッドライトです。
バイ・ファンクションタイプのライトですので、極限までコンパクトになっているものの高い視認性を実現しています。
フルカウルはすべて空力特性を向上させるためのものですが、特にヤマハYZF-R15はレーシーなテールカウルを持っています。
スマートな印象を与えるだけでなく、高速走行においてもバランスを崩すことのない設計となっています。
LCDメーターはシフトタイミングランプを配するなど、さまざまな情報を一元チェックできる見やすい作りです。
市街地で見やすい表示と、スポーツ走行時に見たい情報を表示するモードに分かれていて、シーンに応じた切り替えができます。