製造中止になるとパーツも10年ほどで生産中止になる
バイクは大事にメンテナンスを続ければ、何十年も乗ることができます。
実際に中古バイク市場を見ても、1970年代のモデルなどもかなりしっかりとした状態で販売されていることがあります。
今のバイクに愛着があって、ずっと乗り続けたいと思っているのであれば、きちんとメンテナンスをしていきたいものです。
しかし、整備をするにしても必要なパーツがなければどうしようもありません。
たいがいのメーカーでは、一つのモデルが生産中止になると関連する部品の生産も中止します。
といっても、モデル廃番となったらすぐにパーツがなくなるということではありません。
メーカーには部品供給の責任がありますので、一定期間はパーツ供給をメーカー側で行います。
その期間はおおよそ7年から長くて10年というところで、こうしたことから、10年経ったら純正パーツを新たに購入するのは難しくなると思っておいた方が良いでしょう。
もちろん、自分のモデルが生産中止となっても、同じパーツが次世代のモデルで使われ続けることはよくあります。
また、純正でなくても社外パーツはある程度供給が続くケースも見られます。
中古であっても人気が高く乗り続ける人が多いことが分かっている場合は、メーカーとしても特別な配慮をすることも考えられます。
乗り続けるためには純正パーツを確保しておくべき
こうした事情はありますが、やはり愛車をずっと乗り続ける気持ちでいるなら、純正パーツをきちんと確保しておいた方が良いでしょう。
どんな事情があるにしても、いずれは純正パーツが手に入りづらくなっていくことは確かだからです。
バッテリーなどのように社外品でまったく問題なく替えが利くものと、カウルのような純正パーツでないと見た目や性能が変わってしまうものを自分なりに考えて、必要なものを確保しておきましょう。
中には、同じバイクを別に購入しておいて部品取りとする人もいるくらいです。
それだけ替えのバーツを持っておくというのは重要なこと、という意識を持つのは大切です。
特に自分の愛用しているモデルが生産中止となったのであれば、その時点から部品はどんどん少なくなっていき、入手できるお店が減りますし価格も高くなることがあります。
そのため、できるだけ早く部品を取り寄せて保管しておくと良いでしょう。
パーツは樹脂のものであれば日の当たらないところ、温度変化があまりないところに保管するのがベストです。
金属パーツの場合は湿気や塩分に弱いので、ある程度風通りが良いところが安心でしょう。
梱包箱のままだとスペースをかなり取ってしまうこともあるので、パーツだけにして保管することもおすすめです。